2025.11.11
管理栄養士が解説!ダイエットを成功させる“痩せるサラダ”のつくり方
働く人と食の健康
「ヘルシーだからサラダにしておけば安心」と思っていても、思うように体重が落ちないことがあります。
その原因は、選び方や組み合わせの“ちょっとしたズレ”にあることがほとんど。サラダは健康的な一皿になり得る一方で、栄養バランスによってはカロリー過多にもつながります。
ここでは“痩せるサラダ”のつくり方を、管理栄養士の視点でわかりやすくお伝えします。
サラダが太りやすくなる背景には何がある?
一見ヘルシーに見えるサラダでも、食材や調味料の選び方しだいで“主食並みのエネルギー”になることがあります。
その背景には、糖質や脂質を多く含む食材が使われているケースが意外と多いからです。
主食級の食材が多く入っている
じゃがいも、かぼちゃ、マカロニ、春雨などは「サラダ」にしても主食と同じ糖質源。量を調整しないと、エネルギーが過剰になりやすくなります。
マヨネーズやクリーミードレッシングの使いすぎ
少量なら問題ありませんが、味を足すつもりでかけすぎると脂質が一気に増加。
ポテトサラダやコールスローは、糖質+脂質の組み合わせで特にカロリーが上がりやすい一皿です。
生野菜だけで満腹感が続かない
生野菜は水分が多く、噛まずに食べられるものが中心。一時的にお腹は満たされてもすぐに空腹を感じやすく、その後の間食が増える原因になります。
“痩せるサラダ”に必要な栄養の考え方
サラダをダイエットに役立てるには、まず栄養バランスの軸を押さえることが大切です。
野菜だけでは不足しがちな要素をどう補うか。ここでは痩せやすい体づくりにつながる栄養視点をまとめます。
たんぱく質は代謝の土台
野菜中心のサラダは低カロリーでも、たんぱく質が不足すると代謝が落ちて痩せにくい状態に。
ささみ、ゆで卵、ツナ水煮、豆腐など、代謝維持を支える素材を必ず一品加えましょう。
良質な脂質は吸収と満足感を助ける
油=太る、ではありません。オリーブオイルやナッツなどの“不飽和脂肪酸”は、脂溶性ビタミンの吸収を助け、満足感も高めます。
ポイントは小さじ1程度の適量を上手に使うことです。
食物繊維の“種類”で腹持ちが変わる
葉物野菜だけに偏ると、満腹の持続力は弱め。
海藻・きのこ・根菜のように噛みごたえのある食物繊維を組み合わせると、血糖値が上がりにくく、間食予防にもつながります。
サラダを“痩せる一皿”に仕上げるコツ
栄養の軸が整ったら、次はどう組み立てるかがポイントです。ここでは、毎日のサラダを満足度の高い一皿にするための実践的な工夫をご紹介します。
ベースは「かさが増えて満足感につながる野菜」
レタス・ほうれん草・ブロッコリー・海藻・きのこなど、量を確保しながら低カロリーに抑えられる素材を中心に。
たんぱく源を必ず1品入れる
たんぱく質が必要な理由は前述のとおりですが、サラダでは種類と量の組み合わせが鍵になります。
卵や大豆製品、ツナ水煮などを1種類は必ず入れ、主食と合わせてもバランス良く整うようにしましょう。
ドレッシングは“酸味と香り”で満足感を作る
レモン汁、粒マスタード、ハーブ、ポン酢など風味が強い素材は、油を控えても味が決まる心強い存在。
オイルは小さじ1から少しずつ調整し、香りを活かして美味しさを引き立てます。
温野菜を加えて冷えと食べにくさを軽減
生野菜だけだと体が冷えやすく、満腹感も短時間。蒸し野菜やレンジで加熱した野菜を組み合わせると、食べやすさと満足度がぐんと上がります。
日常で取り入れやすい“サラダの工夫”
外食・コンビニ・自炊など、どんな場面でもサラダは取り入れやすいメニューです。
ここでは、無理なく続けられる“シーン別の工夫”をご紹介します。
コンビニで選ぶなら
- 海藻サラダ+サラダチキンで、たんぱく質と食物繊維を自然に補給
- ドレッシングは別添のまま、まずは小さじ1から
- 物足りないときはレモン汁や黒こしょうで味を調整
自家製ドレッシングをつくるなら
酢2:油1を基本に、味噌・ヨーグルト・すりごまを加えると、コクを出しながら脂質を抑えたバランスのよい味に。
ナッツ・チーズは“少量のアクセント”に
脂質が多い食材ですが、トッピングとして散らす程度なら風味と食感のアクセントに。飽きずに続けたい日のひと工夫です。
今日からサラダを味方にするために
サラダの良さをダイエットにつなげるために、次のポイントを意識してみましょう。
- 野菜350gはサラダだけでなく、汁物や煮物で分散させる
- ドレッシングの量は必ず“見える化”する
- 冷たい生野菜だけに偏らず、温野菜やスープと組み合わせる
- 主食・たんぱく質と合わせ、サラダ単品にしない
続けるほど、無理なく体が軽くなる実感につながります。
サラダは“組み合わせ次第”でダイエットの味方になる
サラダは栄養バランスが整えば、ダイエットを支える強い味方。一方で、糖質や脂質が偏れば“太る一皿”にもなり得ます。
大切なのは、「野菜だから安心」ではなく、何をどう組み合わせるかを意識すること。
ちょっとした工夫で、サラダはもっと美味しく、もっと頼れる一皿になります。
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この記事の監修者
管理栄養士・料理家
ひろのさおり
お茶の水女子大学大学院在学中、フリーランスとして管理栄養士のキャリアをスタート。レシピ開発や執筆業、出張料理サービスに携わり、特定保健指導、セミナー・料理教室講師としても活動を広げる。現在は株式会社セイボリーの代表を務め、レシピ開発・料理撮影や、調理器具や食品の監修・販促サポートなどの事業を営む。テレビ出演などのメディア実績も多数。著書に「小鍋のレシピ 最新版」(辰巳出版)。