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2026.01.10

オートミールや米麹グラノーラ、本当にヘルシー?失敗しない選び方と食べ合わせ

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オートミールや米麹グラノーラ、本当にヘルシー?失敗しない選び方と食べ合わせ

朝食にオートミール、小腹がすいたら米麹グラノーラ。健康や美容に気をつかう人の間で、すっかり定番になりましたよね。

「食物繊維が豊富」「腸にやさしい」「血糖値が上がりにくい」。たしかにそうした一面はあります。でも、食べ方によっては思わぬ落とし穴にはまっていることも。

この記事では、人気のヘルシー食材に潜む盲点と、その良さを活かすための選び方・組み合わせ方を整理してみます。

ヘルシー食材にも“落とし穴”がある理由

オートミールも米麹グラノーラも、原材料は穀物です。つまり、炭水化物が主成分であることに変わりはありません。

「体にいいから」と安心して量を増やしたり、甘いトッピングを加えたりすると、結果的に糖質を摂りすぎてしまうことがあります。

ポイントは、食材そのものが悪いわけではないということ。問題になるのは「量」と「組み合わせ」、そして「期待しすぎて他の食事がおろそかになること」です。

オートミールの落とし穴と上手な付き合い方

オートミールは、白米やパンに比べて食物繊維が豊富で、GI値(血糖値の上がりやすさ)も低めという特徴があります。だからこそ、ダイエットや腸活のお供として選ばれやすいのでしょう。

見落としがちな注意点

ただ、いくつか気をつけたいポイントがあります。

まず、1食あたりの糖質量。オートミール30g(1食分の目安)で約20gの糖質が含まれます。これ自体は問題ありませんが、「ヘルシーだから」と50g、60gと増やしていくと、ごはん1杯分を超える糖質量になってしまいます。

次に、味付けの罠。オートミール単体は淡白な味なので、はちみつやメープルシロップ、砂糖入りのドライフルーツをたっぷり加えてしまいがちです。すると、糖質量は一気に跳ね上がります。

そして、たんぱく質不足。オートミールだけで朝食を済ませると、たんぱく質が不足しやすくなります。すると、昼前にはお腹が空いて間食が増えたり、筋肉量の維持に影響が出たりすることも。

オートミールを活かす組み合わせ

オートミールの良さを引き出すには、「足りないものを補う」発想が大切です。

たんぱく質をプラスするのが基本。卵、ギリシャヨーグルト、豆乳、プロテインパウダーなど、手軽に足せるものを1品加えましょう。

また、甘みは果物で調整するのがおすすめ。バナナやベリー類なら、ビタミンや食物繊維も一緒に摂れます。砂糖やシロップは「少量をアクセントに」くらいに抑えると、全体のバランスが整います。

脂質も少し意識してみてください。ナッツをひとつまみ、またはアマニ油を小さじ1。良質な脂質は満足感を高め、血糖値の急上昇を抑える助けにもなります。

米麹グラノーラの落とし穴と上手な付き合い方

米麹を使ったグラノーラは、「砂糖不使用」「発酵の力で自然な甘さ」といった訴求で人気を集めています。たしかに、精製糖を使った一般的なグラノーラに比べれば、血糖値への影響がゆるやかなものもあります。

見落としがちな注意点

ただ、ここにも落とし穴があります。

米麹由来の甘さも糖質です。米麹は、米のでんぷんを分解してブドウ糖や麦芽糖を生み出します。「砂糖不使用」と書かれていても、糖質ゼロではありません。

1食あたりの量を確認してみてください。グラノーラは軽い食感なので、気づけば50g、60gと食べてしまいがち。商品によっては、1食40gで糖質25g以上になるものもあります。

また、オイルや甘味料の追加にも注意。米麹グラノーラでも、ココナッツオイルや水あめ、はちみつが加えられている商品は少なくありません。原材料表示の順番は、含有量が多い順です。上位に甘味料が並んでいたら、糖質量を確認してみましょう。

米麹グラノーラを活かす組み合わせ

米麹グラノーラも、組み合わせ次第で“賢いおやつ”になります。

まずは単体で食べないのがコツ。ヨーグルトに少量をトッピングする、サラダのアクセントに使うなど、「主役」ではなく「脇役」として使うと量をコントロールしやすくなります。

たんぱく質と一緒に摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、腹持ちも良くなりますよ。ギリシャヨーグルトやカッテージチーズとの組み合わせがおすすめです。

食べる量を決めておくことも大切。袋から直接食べると、つい手が止まらなくなります。小皿に出す、計量スプーンを使うなど、「見える化」すると食べすぎを防げます。

商品選びでチェックしたい3つのポイント

スーパーやネットで選ぶとき、パッケージの表示をどう読めばいいのでしょうか。

1. 原材料の順番を見る

原材料は含有量の多い順に記載されています。最初の3〜4つに「砂糖」「水あめ」「ブドウ糖」などが並んでいたら、甘味料が多めの商品です。

2. 栄養成分表示の「1食あたり」を確認

「100gあたり」ではなく、1食あたりの糖質・エネルギー量を見る習慣をつけましょう。商品によって1食の基準量が30gだったり50gだったりするので、そこも要チェックです。

3. 添加されているものをざっと把握

ドライフルーツ、チョコチップ、キャラメルコーティングなど、甘い具材が多いほど糖質は増えます。シンプルな配合のものを選び、好みのトッピングは自分で足すほうが調整しやすくなります。

「選ぶ」から「食べ方」へ

オートミールも米麹グラノーラも、それだけで健康になれる魔法の食材ではありません。でも、量を守り、たんぱく質や良質な脂質と組み合わせ、甘みを足しすぎない。この3つを意識するだけで、頼もしい味方になってくれます。

まずは明日の朝、いつもの食べ方を少しだけ見直してみませんか。卵を足す、シロップを半分にする、ナッツをひとつまみ加える。小さな調整の積み重ねが、「なんとなく体が軽い」という変化につながっていきます。

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この記事の監修者

管理栄養士・料理家

ひろのさおり

お茶の水女子大学大学院在学中、フリーランスとして管理栄養士のキャリアをスタート。レシピ開発や執筆業、出張料理サービスに携わり、特定保健指導、セミナー・料理教室講師としても活動を広げる。現在は株式会社セイボリーの代表を務め、レシピ開発・料理撮影や、調理器具や食品の監修・販促サポートなどの事業を営む。テレビ出演などのメディア実績も多数。著書に「小鍋のレシピ 最新版」(辰巳出版)。